国立研究センターを中心とした研究グループの研究によると、「魚をよく食べる人は、認知症リスクが低い」ということがわかったそうです。
長野県で2回の食事アンケートを取り、15年後に追跡調査したところ、最も摂取量が少ないグループは最も多いグループに比べて61%もの認知リスク低下が見られました。
東北で行われた別のグループの研究でも、およそ6年間の追跡調査の結果、魚をよく食べる人は、認知症リスクが20%ほど低下していたと言う結果が得られています。
魚の油には不飽和脂肪酸と言う体内で合成できない栄養素が含まれています。
DHAやEPAと言った。不和脂肪酸の名前は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
研究では、このDHAやEPAのようなオメガ_3脂肪酸系の脂を摂取することが認知症リスク低下に関連があるのではないかとされています。
大体1日に約80グラム(大きめの切り身1切れサイズ)ほど食べれば効き目があるようですので、一食分の主食を魚にすれば達成できますよ。
DHAやEPAを多く含んでいるのは、イワシ、サンマ、サバ、アジ、マグロ(特にトロの部分)、サケなどです。
さっと焼いたりお刺身やつみれにしたり、缶詰で食べたりとあまり油が流れ出ない料理方法がオススメです。
先ほどの研究結果は「魚を食べるだけで認知症にならない!」と言ったような単純な因果関係を示すものではありません。
「これだけをしていれば大丈夫!」と言うものはないですから、魚を積極的に食生活へ取り入れる以外にも、運動や睡眠、脳トレなど総合的にアプローチしていきましょう!
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